施設紹介Institution guide
ご挨拶
当センターの役割は、皆さまの主体的な健康管理を支援することにあります。
皆さまが、ご自身の生活習慣を見直されたり、異常があるところを早期に発見・治療されて、自らの健康を守る機会として人間ドックを活かしていただくことを切に願っております。
健診の目的と意義・限界を理解していただき、当センターの人間ドックを有効活用していただければ幸いです。
医師や看護師をはじめとするスタッフが、良きパートナーとして皆様のご支援をさせていただきます。
聖路加国際病院は、1954年に日本ではじめて人間ドックを行ったパイオニア病院の一つとして、その先進性、先見性はわが国に予防医療を根付かせるうえで大きく貢献してきました。
聖路加国際病院の強力なバックアップを背景に、良質な予防医療を提供いたします。
歴史・沿革
人間ドックは、1954年に日本で初めて、国立東京第一病院(現国立国際医療センター)と聖路加国際病院で始まりました。
当初は、「短期入院精密身体検査」という呼称で1週間入院の人間ドックが始まりましたが、同年にある新聞記者がそれを「人間ドック」ということばで記事を書いたのがきっかけで、「人間ドック」が使われるようになりました。当時の記録に、「自分の健康について自分が責任を持つ者に協力するという医療に踏み切った」とあります。
この時の聖路加国際病院で行われた人間ドックが、日本における人間ドックのルーツとなりました。
人間ドックに関する基本的な考え方は、「長い航海をした船はドックに入れ、船底についた貝殻をとりのぞき船体を塗りかえ、機関部などをチェックし、具合の悪い箇所を直して再び航海に出ます。これと同じように、人生の長い航海をしてきた人々も、たとえ自分ではわからなくてもドックに入り、具合の悪いところがないかどうかを調べ、もしあればその故障したところを早めに治し、故障がなければ健康に自身を得てまた人生の航路に出発する」(健康保険組合連合会作『短期人間ドック案内』より)と記されています。
1日人間ドックは自動化総合健診として、1964年に米国のカイザーで生まれたもので、Automated Multiphasic Health Testing and Service (AMHTS) と呼ばれています。わが国でも1970年に、初めて東芝総合健診センターで導入されました。
自動化総合健診は、午前中に健診専用フロアで、自動化された各種の検査機器、自動計測機器などを使用して、多人数を対象に多項目の検査を効率的に行います。午後には、コンピュータに登録された結果データをもとに、医師と看護師による結果面接および生活指導が行われています。
出典「聖路加国際病院八十年史」より
1954年 | 1週間人間ドック(短期入院精密身体検査)開始。 |
---|---|
1956年 | 3日テスト(現・3日間ドック)を開始。 |
1972年 | 健診センターにて、自動化健診を開始。 ここでは、外来ドックと称するもので、健診結果はコンピュータのデータと医師の診察とを併用するものであった。 |
1997年 | 予防医療センターと名称を改め、多くの受診者に対応できる専用施設をオープンした。 全国に先駆けて、X線フィルムレスが開始された。 また、聖路加オリジナルの人間ドック面接支援システムを導入した。 |
2004年 | 病院に隣接する聖路加タワー3・4・5階に「聖路加国際病院附属クリニック 予防医療センター」としてオープンした。 |
センターの特色
半世紀以上に渡る歴史・実績、最新の医学的知見に基づく当センターの人間ドックを日々の健康管理にご活用ください
-
POINT1
専門医による画像読影、検査の精度管理、スタッフの技術研鑚・交流など正確かつ信頼度の高い人間ドックを行うため、聖路加国際病院と連携しております。
詳しくはこちらをご確認ください。
-
POINT2
内視鏡機器、マルチスライスCT、マンモグラフィ(乳房X線)をはじめとし、最新の医療機器を配備し、質の高い検査を行います。
-
POINT3
人間ドック健診専門医、放射線科専門医、内視鏡学会専門医など、経験豊富な専門医や技術レベルの高い技師が各種検査を実施いたします。
レントゲン写真、CT、超音波検査などの画像読影や婦人科細胞診判定も専門医によって行います。
当日、医師による結果説明を行い、看護師が生活習慣についての指導をいたします。
-
POINT4
キリスト教精神の愛の実践を基本に、全人的医療の一環として開設された人間ドックとして、生活習慣からメンタルにいたるまで総合的な判断・指導を行います。二次予防(早期発見早期治療)に加え、一次予防と健康増進を重視した総合健診を提供しています。
-
POINT5
人間ドッグの緊張感を少しでも和らげることが出来るよう、センター内は植栽の設置や設備、アメニティの配色に配慮しています。
医師紹介
佐々木 清寿SASAKI SEIJU
- 最終学歴
- 岩手医科大学大学院卒
- 経歴
- 岩手医科大学第一内科、盛岡市立病院消化器科を経て、2005年より現職
- 専門分野
- 人間ドック健診指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本超音波医学会指導医、日本消化器がん検診学会指導医、日本肝臓学会専門医、日本内科学会認定医、日本がん検診・診断学会認定医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 臨床経験を生かした具体的な説明、助言をこころがけます。健康をともに勝ち取るパートナーになるよう努力します。
新里 理香SHINZATO RIKA
- 最終学歴
- 金沢医科大学大学院 医学研究科卒
- 経歴
- 金沢医科大学付属病院循環器内科を経て、2002年より現職
- 専門分野
- 日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本高血圧学会認定高血圧専門医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 健康は宝です。受診者の方々の健康維持のため、皆様の生活習慣病の予防および早期発見に努めていきたいと思います。
佐藤 哲也SATO TETSUYA
- 最終学歴
- 北里大学大学院卒
- 経歴
- 北里大学病院、北里研究所メディカルセンター病院勤務を経て、2003年より現職
- 専門分野
- 内科、呼吸器科、睡眠呼吸障害
- 健診への思い・モットーなど一言
- 一期一会
吉田 智峰子YOSHIDA CHIHOKO
- 最終学歴
- 東邦大学大学院卒
- 経歴
- 東邦大学医学部付属大森病院第一内科を経て、2004年より現職
- 専門分野
- 一般内科(内分泌内科、生活習慣病)
- 健診への思い・モットーなど一言
- 受診者の皆様が、いつまでも健やかな毎日をすごされるために、疾患の早期発見とわかり易い生活習慣改善のアドバイスをしていきたいと思います。
木村 武志KIMURA TAKESHI
- 最終学歴
- 筑波大学大学院卒、東京大学公衆衛生大学院卒
- 経歴
- 筑波大学消化器内科、取手北相馬保健医療センター医師会病院を経て、2005年より現職
- 専門分野
- 日本肝臓学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定医、人間ドック認定指定医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 皆様の健康増進のきっかけとなる様にお話をさせて頂きます。ご心配なことをご遠慮なくお尋ねください。
鈴木 一彦SUZUKI KAZUHIKO
- 最終学歴
- 札幌医科大学卒
- 経歴
- 札幌医科大学附属病院、市立函館病院を経て、2006年より現職
- 専門分野
- 内科、呼吸器科、アレルギー科
- 健診への思い・モットーなど一言
- 健康な生活について分かりやすい説明を行っていきます。
三井 理瑛MITSUI RIE
- 最終学歴
- 京都大学大学院卒
- 経歴
- 京都大学医学部附属病院内科、大阪赤十字病院内科、京都大学大学院糖尿病栄養内科を経て、2006年より現職
- 専門分野
- 日本内科学会認定医、日本糖尿病学会研修指導医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 疾病予防や早期発見にお役に立てるよう努めてまいります。
千村 百合CHIMURA YURI
- 最終学歴
- 東海大学卒業
- 経歴
- 東京都健康長寿医療センター、関西労働保健協会アクティ健診センター、兵庫医科大学健康医学クリニック、倉敷中央病院総合保健管理センター(現予防医療プラザ)を経て、2019年より現職
- 専門分野
- 人間ドック健診指導医・専門医、日本内科学会認定医、日本抗加齢医学会専門医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 疾病の早期発見のみならず、健康不安や予防について、受診者様に寄り添った良き相談医でありたいと思います。
浅見 まり子ASAMI MARIKO
- 最終学歴
- 自治医科大学大学院卒
- 経歴
- 山形県立中央病院、金山町立病院、平田診療所、自治医科大学循環器内科、東京医科歯科大学難治疾患研究所を経て、2013年より現職
- 専門分野
- 日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 受診者の皆様のライフスタイルに合わせた、きめ細やかな健康へのアドバイスを心がけたいと思います。
田草川 さおりTAKUSAGAWA SAORI
- 最終学歴
- 日本大学医学部卒
- 経歴
- 日本大学駿河台病院総合臨床研修、日本大学駿河台病院循環器科、川口市立医療センター循環器科・集中治療科、聖路加国際病院予防医療センター、国立病院機構甲府病院循環器科を経て、2021年より現職
- 専門分野
- 日本内科学会認定医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器科専門医、人間ドック健診専門医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 皆様の心身ともに健康でありますようにお手伝いさせていただきます。
南方 涼子MINAKATA RYOKO
- 最終学歴
- 順天堂大学卒
- 経歴
- 順天堂大学医学部付属順天堂医院、順天堂大学医学部付属内科代謝内分泌学講座を経て、2022年より現職
- 専門分野
- 日本内科学会総合内科専門医、日本医師会認定産業医
- 健診への思い・モットーなど一言
- 受診者の皆様が、毎日を安心して過ごされるためのお手伝いをさせていただきたいと思います。
聖路加国際病院との連携
- 専門医による画像読影、検査の精度管理、スタッフの技術研鑽・交流など正確かつ信頼度の高い人間ドックを行うための連携を継続しています。
- 当センター受診後の二次検査、診療は聖路加国際病院または聖路加国際病院附属クリニック 聖路加メディローカスをご受診いただけます。なお、一部、ご希望に沿えない場合がございます。
- 聖路加国際病院への受診希望にお応えできない場合には、聖路加国際病院・医療連携相談室で、連携している診療所や病院をご紹介します。
- 聖路加国際病院では、無輸血治療に関するご希望に沿えない場合がございます。無輸血治療を希望される方には、原則として転院をおすすめしています。
- 当センターでは、定期的な人間ドック受診とともに、地域でのかかりつけ医を持つことをお勧めしています。
- 当センターは、受診者の皆様と私共の双方がお互いに尊重し、協力し合うことが最高で最善の健診サービスにつながるものと考えます。迷惑行為があった場合は、受診をお断りすることがあります。